2006年1月6日

講演のための原稿準備に追われています。

ヨーロッパは新年早々、ロシアとウクライナの天然ガス供給をめぐる対立で、揺れました。今年は日本と同じくヨーロッパでも寒さが厳しいので、もしもロシアが将来ガスを政治的な武器として使ったらどうするのか?という不安が多くの人の胸をよぎったのです。ドイツで使われているガスの対ロシア依存度は、すでに30%に達しています。私は以前から、ロシアにエネルギーで依存するのは危険だと考えていたので、ドイツがロシアへの依存度を高めているのを不思議に思っていたのです。

シュレーダー氏が自分の天下り先を確保するために、首相時代にガスの導入を積極的に推進したとは思いたくありませんが。しかし彼の挙動には、そう思われても不思議ではない点があります。